KUBO/クボ 二本の弦の秘密（吹き替え）感想
KUBO/クボ 二本の弦の秘密について、何から書けば良いだろう。
ストップモーションアニメのすごさか？緻密で入念に調査されたことが窺える「日本」の描写か？こどもにも大人にも胸に刺さるストーリーか？アクションのすごさか？それとも声の演技か？
私は映画も文章も素人だが、映画について文章を書く職業の方たちが絶賛していたので、この素晴らしい作品を見ることができた。
吹き替え版で観た後、即字幕版を観ようかと思ったくらいだ。その後予定があったので泣く泣く諦め、いまは上映している劇場は吹き替え版のみのスケジュールになっている。惜しいことをした。
「全人類に観て欲しい」とある方は言った。私もそう思う。特に日本人は、そこに描かれる日本の描写に感嘆することだろう。
また、ストップモーションアニメで作られたという驚愕の事実。今の時代CGで作れば良いものを、わざわざ手間暇かけてストップモーションアニメで作った理由は是非ともパンフレットで確認してほしい。そして、監督の日本への並々ならぬ思い入れも、だ。そりゃこんなに和風テイスト溢れるわといった感じだ。そしてそれがアメリカ特有の豊かな感情表現や所々に混じるユーモア溢れるシニカルなセリフと融合して、とても面白い仕上がりになっている。
私は吹き替え版でこの作品を観たが、矢島晶子さんや田中敦子さんといった豪華声優陣に加え、ピエール瀧さん、川栄李奈さんといった演技力の非常に高い芸能人の方が起用されている。川栄李奈さんが出演されていると知らなかったので、「このキャラの演技上手いなぁ。誰かなぁ」と思い、キャストを観て驚いた。
また、エンドロールも圧巻の出来で、私が観た回では、エンドロール中に席を立つ人は誰もいなかったほどだ。
私はこの作品をもう一度観に行こうと思っている。
正直、邦題は直訳（原題：Kubo and the Two Strings）でよかったと思うが、"秘密"が分かって改めて最初から観たいのだ。
KUBO/クボ 二本の弦の秘密は、まだ上映されていない地域や既に上映が減りつつある地域がある。観ることができる環境の方には是非見に行って欲しい。
